メイクをするときに、目の前にお花があるだけで、仕上がりが全然違う気がする。
実際どうなのか?は関係なく、そう思えることが、お花の魔力ではないだろうか。
そばにいる自分まで、花になったような気分にさせる。
昔働いていた職場の同僚に、造花が大好きな女性がいた。
彼女の家に遊びに行ったとき、見事に部屋中が造花だらけだったことに驚いた。
造花が好きな理由を聞いたら、「枯れないから。」と言った。
そして続けて、「生花は造花より綺麗だけど、寂しい。痛い。」と。
花の命は短い。
強烈な美しさを放つからこそ、枯れていく様を見るのが、女性にとっては痛すぎる、怖すぎる。
枯れない花を飾る。
彼女の気持ちはよく分かるが、私は“不変”よりも、“変わる痛み”を選択し続けたい。
すべての場面で。