わたしの世界へようこそ。
いつもありがとうございます。
今日も一日、毎瞬毎秒、美を選択しましょう。
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あみ 「あら。トトくん、脱皮の時期が来たんだね。目が白くなってる。」
トト 「そうなんだ、新しい自分になるのをじっと待っているんだよ。」
あ 「白いヴェールに包まれているみたい。ミステリアスで美しいね。」
ト 「ありがとう。そうだ、もしよければ、僕の部屋を少し暗くしてくれないかい?じっくりと闇を感じようと思うんだ。」
あ 「わかった。脱皮に備えてゆっくり休まないとね。」
ト 「変化の前には休息が必要。それは君たち人間もそうだよ。「なんでこんなことばかり、、。」と感じる時も、変化の前と捉えればいい。そうしたら少し落ち着けるはず。」
あ 「そういえば最近わたしも、からだに不調が出ているんだけど、それもデトックスだと思ってる。新しい自分になるために必要なデトックス。」
ト 「それでいいんだよ。不調を感じたら、それは「新しい自分に向けて休息しなさい。」という天からのメッセージ。ただ休めばいい。」
あ 「そうだよね。あぁ、なんだか楽しみになってきた!」
ト 「そうそう。でもその時期は、無理に前向きになる必要はないんだよ。ぼくみたいに、じっくりと闇を感じるのもいいもんだよ。必ず夜は開けるという前提で、“前向きに落ち込む”のは大歓迎だ。君は、夜の森に行ったことはあるかい?」
あ 「“前向きに落ち込む”かぁ。そうか、“人生のどんな瞬間も美しい小説の一部”だもんね。夜の森?もちろん。わたしの地元鳥取には大きな山があるから、ドライブとかで行くことはあるよ。」
ト 「夜の森を見て、どう思う?」
あ 「どう思うか??神秘的だな〜とか。あと、少し怖いかな。飲み込まれそうで。」
ト 「そう、夜の森は怖く感じるんだ。真っ暗でまったく先が見えないからね。でも、朝の森は怖くないだろう?森自体は変わらないのに、朝と夜で印象が全然違うんだ。君たちの不調や問題は、森の夜の状態。つまり、必ず朝は来るのだから、じっと休んで待っていれば治るし解決する。」
あ 「体調が悪い時に休むのは分かるけど、問題が起きた時にただじっとしとくのは難しいね。どうしても解決しようと行動してしまうかも。」
ト 「まあね。でも、夜の森の中を歩き回ったら、確実に迷子になるだろう?どこかに落ちてしまうかもしれないし。」
あ 「確かに、、。」
ト 「やみくもに動き回るのではなく、朝を待てばいい。ただじっと。もう一度言うよ?必ず朝は来るんだ。君たちに必要なのは、リラックス。頑張らずに待つこと。」
あ 「闇に抵抗せずに、ただじっくりと味わい朝を待つ。…うん、それってとても自然で美しい。」
ト 「それじゃあ、そろそろぼくは休むよ。脱皮が終わるまでは、話しかけてきても答えないからね。とにかく、ぼくはこの夜を楽しむことに専念するんだ。」
あ 「ありがとう!わたしも夜をしっかり味わうよ。脱皮が終わったら、またお話ししてくれる?」
ト 「もちろん。楽しみにしているよ。おやすみ。」