誘惑の基礎 おかわり
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【誘惑の基礎 飢えさせる】の続きです。
次が②
自分の話ばかりしないこと。
魅力的な男性や仕事のクライアントなどに出会うと「この人（機会）を逃してなるものか！」とぐいぐい攻めすぎちゃう方がいます。
自分のことを早く知って欲しくて気づいたら面接みたいに自分の話ばかりしてしまう。
相性がガチッとはまっていればいいのですが、基本的には前書いたように人の話を聞くのは疲れることですから、自分の話ばかりしていると対人関係はうまくいきません。
会話で誘惑をするときは話すぎや自分も相手も疲れてしまうことを防ぐために、時間を短く設定すること。
そしていざ会話をするときは、最初のうちは聞き役になることを意識します。
話を振ってあげることは「あなたに興味を持ってますよ。」という意味を持つので、相手は居心地が良くなりますし、こちらに対して好意を持ちます。
聞き役に徹して相手が自分に興味を持ってくれたら必ず相手からも質問をしてきてくれます。あなたのことが知りたくなるので。
そしたらその質問に答える。
そして大事なのは、「待ってました！！」とばかりにそこからマシンガントークしないこと。
１質問されて１０返すのではなく、１質問されたら２答えて、「あなたはどう？」とまた質問をする。
仲良くなるまでは、基本的にはこんな感じで自分が何を話すかよりも相手の話を聞くことを意識した方がいいかなと思います。
おしゃべりが好きな方にはちょっとしんどいかも知れませんが、これも誘惑です。
短時間で会話を終わらせたり聞き役に徹することは、罠です。
食虫植物が罠を仕掛けて昆虫を引き寄せる感じ。
あなたに興味を持たせて、もっと知りたい！もっと会いたい！と思わせどんどん引き寄せて、パクッと魅力という罠にかけるのです。
罠にかかったらもうあなたのものですから、好きなように関係を楽しむことができます。
とにかく「好き〜！！！」となって暴走しないことです。
食虫植物のように魅惑的な香りを放ちながら待つ。【果報は寝て待て】です。
会話を短くすること・自分のことばかり話しすぎないことは良く分かった。
しかしそもそも、短い時間で相手を魅了する自信がない！！と不安になられる方も多いと思います。
「会話に自信はありますか？」と聞くと「ないです。」と言われる女性がほとんどです。
会話で誘惑する時に話術は必要ありますか？と聞かれたら「YES」でもあり「NO」でもありますが
無理に面白い話をしたり、盛り上げようと頑張る必要はないと思っています。
パートナーシップをはじめとする人間関係で私たちが求めているものはなんでしょうか。
そもそもなぜパートナーを作るのでしょうか？なぜ友達を作るのでしょうか？
それは、ポジティブな感情を味わいたいからですよね。
好きな人と相思相愛になって、その人から愛されていることを感じたいし自分も愛したい。
気の合う友達と楽しい話をして笑い合いたい。
自分以外の誰かと愛や喜びという感情を共有したいから、私たちはパートナーや友人を求めるわけです。
つまり感情です。私たち人間が求めているのは。
それも気持ちのいい感情が欲しいと思っています。喜怒哀楽の喜と楽ですね。会話でそれを与えてあげればいい。
話の内容ではなく感情を使って誘惑をするのです。
感情のない会話はする方もされる方も疲れるし、なんか虚しいし、状況によっては怒りが出てくることもあります。
たとえば私の大好きなクレヨンしんちゃんにこんなお話があります。
しんちゃんがなんとサラリーマン役で部下を連れてお菓子会社に商談に行くのですが、取引先の社長が見るからに頭の固そうな怖い方で、そんな社長にきちんと商談をしようと部下は感情を抑えて理論的に話を進めていくのですが、その感じに社長は「お前の会社とは仕事はせん！」と怒ってしまいます。
そしたらしんちゃんが突然「おかわり！！」と言ったのです。商談している間にテーブルに置いてあったその会社のお菓子を全部食べてしまい「なくなっちゃったからおかわりちょうだい！！」と社長に言います。
それを見た部下は「失礼な態度をしてしまって、これでもう本当に終わりだ〜！」と頭を抱えるのですが、次の瞬間あんなに怖かった社長がニコニコ笑顔になり「はいどうぞ、おかわりだよ！」とお菓子を大量にくれたのです。
わーい！と喜んでお菓子を食べるしんちゃんを見て社長は「我が社のお菓子をおかわりするくらい気に入ってくれるなんて感動した！ぜひ一緒に仕事しよう！」と言い、なんと商談がまとまったんですね。
なぜ商談が成立したかというと、しんちゃんが社長を誘惑したからです。
「おかわりちょうだい！」は言い換えると「あなたの会社の商品はおかわりしたくなるくらい素晴らしい！」ということになります。
その好き！という感情を与えられた社長は気分が良くなって、気分を良くしてくれたしんちゃんやその会社を大切にしたいと思ったわけです。
このように人間（花人）の誘惑とは相手に気持ちのいい感情を与えることなのです。
花は送粉者に蜜を与えます。花人は蜜の代わりに気持ちいい感情を与えます。
相手を承認してあげること、相手の見た目や性格、持ち物など相手が大切にしているものを褒めてあげることが誘惑の基礎になります。
来週の月曜に続きます。
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