真島あみオフィシャルブログ
21世紀的魔女論

シーズン3第2話  好かれる香り、選ばれる香り


真島あみの世界へようこそ。

はじめてこの世界に訪れた方はこちらをご覧ください → 🪷

🌹・・・・・・・・・・・・・・・・・・・🌹

募集中のセッションはこちら

お申し込みはこちらから

真島あみの真骨頂🌹永遠に色褪せない“褒め言葉”という美容液

インスタグラムもしています🙌

@amimajima で検索してくださいね。

澪はその週、何度も文章を書き直していた。

匿名の読書ブログ。世界の片隅に置いた小さな白い箱。

誰にも教えていないはずの場所なのに、最近はぽつりぽつりと人の気配がするようになっていた。

拍手がひとつ。

短いコメントがひとつ。

時々過去の記事にも小さな足跡がつく。

それだけのことだったが、澪にとってはその“それだけ”が大きかった。

自分の言葉が誰かに読まれている。

自分の中で育てた蜜が、ほんの少しだけ外の世界へ流れ出している。

そのことは嬉しかった。嬉しいはずだった。

けれど同時に、澪は少しずつ怖くなっていた。

次に書くものも誰かに届くだろうか。

前の文章を読んでくれた人は、また読んでくれるだろうか。

重いと思われないだろうか。暗いと思われないだろうか。

独特すぎて離れていかないだろうか。

一度誰かに届いたことを知ってしまうと、澪はもう「誰も読んでいない場所」に書いていた頃には戻れなかった。

完全な孤独ではなくなった。それは温かいことだ。

けれど孤独ではなくなることは、誰かの目を意識し始めることでもあった。

 

澪はノートに書いた文章を読み返す。

そこには数日前に感じたことが書かれていた。

雨の日の帰り道、駅のホームで濡れた傘を持った女性たちが黙って電車を待っていた。

誰も大きな声を出していない。誰も泣いていない。誰も助けを求めていない。

しかし澪には、そこに小さな疲れや諦めや、それでも明日へ帰っていくための強さが漂っているように見えた。

澪はその光景について書いていた。

 

雨の日の女性たちは、花瓶に挿される前の花に似ている。

まだ泥をつけたまま、茎を冷たく濡らしたまま、それでも折れずに立っている。

美しさとは整えられた後にだけ宿るものではない。

帰り道の疲れた横顔にも、まだ誰にも摘まれていない花の気配がある。

 

そこまで書いて澪は手を止める。

悪くない気がした。

自分の中から出てきた言葉だったが、次の瞬間別の声がした。

少し重いかもしれない。

花瓶に挿される前の花、なんて分かりにくいかもしれない。

疲れた女性たちを花にたとえるなんて、変だと思われるかもしれない。

もっと軽くした方がいいのではないか。読みやすくした方がいいのではないか。

もっと誰にでも共感される形にした方がいいのではないか。

澪は別のページに書き直した。

 

雨の日は少し疲れます。

でも、そんな日にも自分を大切にする時間を持てたらいいですね。

温かい飲み物を飲んで早めに眠る。

それだけでも明日は少し優しく始まるかもしれません。

 

読みやすい。分かりやすい。優しい。誰も傷つけない。

しかし澪はその文章を見つめながら胸の奥に小さな違和感を覚えた。

これは私の言葉なのだろうか。

確かに自分が書いた。嘘ではない。

雨の日には温かい飲み物を飲むといいと思うし、早めに眠ることも大切だと思う。

しかし最初に自分の胸を震わせたものは、そんなことだっただろうか。

駅のホームに立つ女性たちの疲れた横顔。傘のしずく。濡れた靴。それでも家へ帰っていく背中。

澪が本当に書きたかったのはそこにあった痛みと美しさだったはずだ。

それなのに、書き直した文章からはその湿度が消えていた。

雨の匂いも、濡れた花の冷たさも、疲れた女たちの美しさも、どこにもなかった。

ただ誰にでも受け入れられそうな柔らかい言葉だけが残っていた。

澪はパソコンの画面を閉じる。

胸が少し重かった。

 

翌日の昼休み。

澪は同僚たちとランチへ行った。

最近は一人で過ごすことも増えていたが、毎回断るのも違う気がして誘われた時には行くようにしていた。

会社近くの明るいカフェ。大きな窓。白いテーブル。

メニューにはサラダプレートやパスタや、彩りの良いランチが並んでいる。

澪はサンドイッチとスープを頼んだ。

同僚たちは最近見たドラマの話をしている。

「やっぱり明るいものがいいよね。最近、重いのは見ていられない。」

「分かる。癒やされたいだけなのに深刻なのは疲れる。」

「SNSもさ、長文より短くて分かりやすいのがいいよね。」

何気ない会話だった。

誰も澪に向けて言っているわけではないけれど、その言葉が澪の胸に小さく重なっていった。

重いものは疲れる。

短くて分かりやすいものがいい。

癒やされたいだけ。

澪はスープを飲みながら微笑んだ。

「そうだね」

そう言った。

本当は心の中で少し違うことを思っていた。

重いものを重いまま見つめなければ、救われない日もある。

分かりやすい言葉では届かない痛みもある。

明るさではなく、暗さの中で隣に座ってくれる言葉が必要な夜もある。

けれど澪はそれを口にしなかった。

昼休みのカフェで話すには少し重すぎる気がした。

またそうやっている。澪は自分の中で小さく呟いた。

私は今、自分の香りを薄めている。

 

魔女の言葉が何度も胸に戻ってきた。

香りは万人に好かれるためのものではありません。

ふさわしい者を呼び、ふさわしくない者を遠ざけるためのものです。

分かっている。

分かっているはずなのに、実際に人の輪の中に入ると澪はまだ、自分の輪郭を柔らかくぼかしてしまう。

違うと思っても笑う。

本当は言いたいことがあっても飲み込む。

本当はもっと深く感じていても軽い相槌に変える。

それが悪いことだとは思わない。すべてを語る必要はない。

何でも正直に言えばいいというものでもない。

けれど自分の中で起きたことまでなかったことにしてしまうのは、やはり違う気がした。

 

澪はランチから戻ると花人手帖を開いた。

そして短く書いた。

 

私はまだ、好かれる香りを選ぼうとしている。

 

書いた瞬間、胸が少し痛む。

好かれる香り。嫌われない香り。無難で、優しくて、扱いやすい香り。

澪はずっとそれを纏って生きてきたのかもしれない。

 

その夜、澪はブログ用の文章をまた開いた。書き直した方の文章。

雨の日は少し疲れます。

温かい飲み物を飲んで、早めに眠る。

明日は少し優しく始まるかもしれません。

それはそれで悪くはない。

けれど何度読んでも胸の奥が動かなかった。

澪は最初の文章も開いた。

雨の日の女性たちは、花瓶に挿される前の花に似ている。

泥をつけたまま、茎を冷たく濡らしたまま、それでも折れずに立っている。

こちらは少重いかもしれない。

しかしここには確かに、澪が見たものがあった。

どちらを投稿するべきなのだろう。澪はしばらく画面の前で迷う。

そして結局、薄めた方の文章を投稿した。

投稿したあと、すぐに画面を閉じた。

胸がざわざわしている。嫌われない文章を出したはずなのに安心できなかった。

 

翌朝、ブログには拍手が二つ付いていた。

コメントも一つ来ていた。

ーー優しい文章で、ほっとしました。

澪はそのコメントを見て嬉しいと思った。確かに嬉しかった。誰かが読んでくれた。ほっとしたと言ってくれた。

それはありがたいことだ。

けれど同時に、胸の奥が少しだけ沈む。

なぜだろう。褒められたのに。前より反応が多かったのに。

澪は通勤電車の中で、そのコメントを何度も見返して気づく。

その人が悪いのではない。

ただ澪自身が知っていたのだ。

自分は本当に書きたかったものを出さなかった。薄めた香りで誰かにほっとされた。

そのことが、嬉しいのに少し寂しかった。

まるで本当の自分ではない服を着て褒められたような感覚だった。

似合っていますね、と言われても、それは私ではないのです、と小さく言いたくなるような。

澪はスマートフォンを閉じた。

電車の窓には疲れた自分の顔が映っている。

白いブラウス。整えた髪。淡いリップ。

百合として生きようとしている自分。

しかしその内側には、まだ“好かれる私”を手放せない澪がいる。

澪は小さく息を吐いた。

今日、魔女に会いに行こう。

そう思った。

 

夕方。

秘密の花園はいつもより濃い香りに包まれていた。

黒い鉄の門をくぐった瞬間、澪は少し立ち止まった。

薔薇の香り。

甘く、深く、少し棘を含んだような香り。

百合の静かな香りとは違う。

もっと熱く、はっきりしていて、逃げ場を与えない香り。

温室の中に入ると、魔女の前にひとりの女性が座っていた。

深い赤のワンピース。黒い髪。唇には薔薇の花弁のような色。

夜会で見かけた薔薇の女性だった。

彼女は澪を見るとゆっくり微笑んだ。

「澪さん。お久しぶりね。」

「お久しぶりです。」

澪は少し緊張しながら挨拶した。

薔薇の女性はいつ見ても圧倒的だった。派手というより、濃い。

そこにいるだけで空気の温度が変わるような人。

魔女は微笑んだ。

「ちょうどよいところへいらっしゃいましたね。」

澪は少し嫌な予感がした。

魔女がそう言う時は、たいてい自分の見たくないところを見ることになる。

「今日は、澪さんの香りのお話でしたね。」

薔薇の女性が楽しそうに言った。

澪は椅子に座り、鞄からノートを取り出した。

「実は、ブログに文章を書いたんです。」

魔女は頷いた。

「ええ」

「でも、本当に書きたかった文章を少し変えました。読みやすく、明るく軽くしました。」

「そして?」

「反応はいつもより良かったんです。拍手もあって、コメントもいただきました。優しい文章でほっとしたって。」

薔薇の女性は静かに紅茶を飲んでいた。

澪は続ける。

「嬉しいはずなのに少し寂しかったんです。褒めてもらったのに、自分の中で何かが沈みました。」

魔女は澪をじっと見つめた。

「その文章を読ませていただけますか?」

澪は頷きスマートフォンでブログの記事を開いた。

そして魔女に見せた。魔女はゆっくり読んだ。

薔薇の女性も横から少し覗く。

温室の中に沈黙が落ちる。

 

読み終えると、魔女は静かにスマートフォンを澪へ返した。

「澪さん。」

「はい。」

「これはよく整っています。」

澪は一瞬ほっとした。

しかし魔女の目を見て、すぐにその先があることを感じた。

「しかし、貴女の香りがいたしません。」

その言葉は澪の胸をまっすぐ刺した。

「香りが……」

「ええ。」

魔女は頷いた。

「優しい文章です。読みやすく、安心できます。しかし貴女の奥から出てきたものではなく、貴女が“こうすれば嫌われないでしょう”と整えた香りがいたします。」

澪は何も言えなかった。

図星だ。自分でも分かっていた。だからあんなに寂しかったのだ。

薔薇の女性がカップを置いた。

「澪さん。誰にでも好かれる香りなんて、退屈よ。」

その言葉に澪は顔を上げる。

薔薇の女性は艶やかに微笑んでいた。

「薔薇の香りが苦手な人もいる。濃すぎる、強すぎる、酔う、棘がある。そんなふうに言う人もいる。」

彼女は自分の胸元に飾られた小さな薔薇のブローチに触れた。

「でもだからといって薔薇が香りを薄めたら、薔薇ではなくなるの。」

澪は黙って聞いていた。

「百合も同じよ。百合の香りが苦手な人もいる。強いと言う人もいる。でもその香りに救われる人もいるの。」

薔薇の女性の声は華やかなのにどこか厳しかった。

「香りがあるということは、好かれることと嫌われることの両方を引き受けるということよ。」

澪の胸が小さく震えた。

好かれることと嫌われることの両方を引き受ける。

澪はずっと好かれることだけを選びたかった。

嫌われること、重いと思われること、面倒だと思われることを避けたかった。

そのために自分の香りを少しずつ薄めてきた。

 

魔女は言った。

「澪さん。好かれる香りと、選ばれる香りは違います。」

「好かれる香りと、選ばれる香り……」

「ええ。好かれる香りは、誰にも不快に思われぬように整えた香りです。柔らかく、薄く、扱いやすい。
けれど深くは残りません。」

澪は今日のコメントを思い出した。

優しい文章でほっとしました。その言葉はありがたかった。

しかし自分の奥に深く届いた感覚はなかった。

「選ばれる香りは違います。」

魔女は続けた。

「すべての人には届きません。むしろ苦手だと感じる者もいるでしょう。しかしふさわしい者には深く届きます。忘れられない香りになります。」

澪は息を呑んだ。忘れられない香り。それは万人に好かれることとは違う。

たった一人でもいい。必要な誰かに深く残ること。

以前ブログに届いたメッセージを思い出した。

遅れていたのではなく、育っていた。その言葉が今の私に必要でした。

あの時の言葉は整ってはいなかった。

怖かった。震えていた。けれど確かに澪の奥から出てきたものだった。

だから届いたのかもしれない。

 

「でも、怖いです。」

澪は言った。

「本当に書きたいことを書くと、重いと思われるかもしれない。暗いと思われるかもしれない。独特すぎるって離れていく人がいるかもしれない。」

魔女は頷いた。

「いるでしょうね。」

澪は少しだけ笑ってしまった。

「魔女さんは、いつもそこは慰めてくれないんですね。」

「慰めが必要なところと、真実が必要なところがあります。」

魔女は穏やかに言った。

「貴女の香りを苦手とする者は、必ずいます。しかしその人たちに合わせて香りを薄めれば、貴女の香りを必要としている者にまで届かなくなります。」

薔薇の女性が静かに頷いた。

「澪さん。香りはね、隠しても漏れるの。だったら自分で調香した方がいいわ。」

「調香……」

「ええ。何を残し何を削るか。誰に見せ誰には見せないか。どこまで近づけ、どこから先は入れないか。それを選ぶのも女性の美意識よ」

澪は花人手帖を開いた。

そして二人の言葉を書き留めた。

 

好かれる香りと選ばれる香りは違う。

誰にでも好かれる香りは薄い。深くは残らない。

選ばれる香りはすべての人には届かない。しかし、ふさわしい者には忘れられない。

香りは隠しても漏れる。だから自分で調香する。

 

書きながら、澪の胸の中で何かが少しずつほどけていった。

そうか。私は好かれたかったのだ。

読者に。同僚に。昔好きだった人に。そしてまだよく知らない朝倉にも。

誰かに「良い」と言われる香りを纏いたかった。けれどそれは自分の花の香りではなかったのかもしれない。

「本当に書きたかった文章があります。」

澪は小さく言った。

魔女と薔薇の女性が澪を見た。

「駅のホームで、雨に濡れた女の人たちを見て……花瓶に挿される前の花みたいだと思ったんです。まだ泥をつけて、茎を冷たく濡らしたまま、それでも折れずに立っている花みたいだって。」

言いながら澪は恥ずかしくなった。

けれど薔薇の女性は微笑んだ。

「そちらの方がずっといいわ。」

澪は驚いた。

「重くないですか?」

「重いわよ。」

薔薇の女性はあっさり言った。

「でも、香るわ。」

その一言で澪の目の奥が熱くなった。

重い。でも、香る。

それでいいのかもしれない。すべてを軽くしなくていい。明るくしなくていい。

痛みを含んだまま、美しく香る言葉があってもいい。

魔女は言った。

「澪さん。その文章をもう一度書いてごらんなさい。ただし誰かに好かれるためではなく、貴女が見た美しさを失わないために。」

澪は頷いた。

「はい。」

その返事は少し震えていた。

けれど確かに自分の中から出てきたものだった。

 

帰り道、澪は花屋の前を通る。

閉店前の店内には白い花がいくつか残っていた。

百合。

トルコキキョウ。

かすみ草。

そして淡いピンクの薔薇。

澪は足を止めた。薔薇の女性の言葉を思い出す。

誰にでも好かれる香りなんて退屈よ。

澪は花屋のガラスに映る自分を見た。

白いブラウス。髪をひとつにまとめた少し疲れた顔。けれどその目は以前よりも少しだけ強く見えた。

澪は花屋には入らず家へ帰った。今日は花を買わなくてもいい気がした。

部屋にはまだ百合が咲いている。

そして自分の中にも、書き直すべき言葉がある。

家に着くと、澪はすぐに机に向かった。

パソコンを開く前にまずノートを開いた。

今度は誰かに好かれるためではなく、自分が見た美しさを失わないために書く。

澪はペンを持ち最初の一行を書いた。

 

雨の日の女たちは、花瓶に挿される前の花に似ていた。

 

やはり少し怖い。

しかしこれが澪の見た景色だった。

澪は続けた。

 

傘のしずくを落としながら、駅のホームに立っている。

誰も泣いていない。

誰も助けを求めていない。

けれどその背中には、今日一日をどうにか生き抜いた女性たちの、静かな濡れた美しさがあった。

 

書きながら澪の胸が静かに震えた。

これだ。これを書きたかったのだ。

役に立つ文章ではないかもしれない。分かりやすい癒やしではないかもしれない。けれどそこには澪の見たものがあった。

澪の感じたものがあった。澪の香りがあった。

 

美しさは、整えられた後にだけ宿るものではない。

疲れた横顔にも、濡れた靴にも、帰り道の沈黙にも、まだ誰にも摘まれていない花の気配がある。

 

そこまで書いて澪はペンを置いた。

涙が少し滲んでいた。自分の言葉に自分が戻ってきたような気がする。

澪はすぐにはブログに投稿しなかった。

まずはノートの中に置く。今日はそれでいい。

香りを薄めなかった。それだけで十分だ。

窓辺の百合が静かに香っている。

その香りは人によっては強すぎるのかもしれない。

苦手な人もいるのかもしれない。

けれど澪には今夜、その香りが必要だった。

澪は花人手帖の最後に一行書いた。

 

かれるために薄めた香りではなく、ふさわしい誰かに届く香りを選びたい。

 

書き終えると澪は窓を少し開けた。

夜風が入り百合の香りが部屋の中を揺れる。

その香りは薄まることなく、澪の夜を満たしていった。

 

 

 


 

あとがき

Season3 第二話では、澪が「好かれる香り」と「選ばれる香り」の違いに触れました。

自分の言葉が少しずつ誰かに届き始めた時、澪は嬉しさと同時に怖さを感じます。

重いと思われないように、独特すぎると思われないように、自分の言葉を整えた方がいいのではないか。

そうして澪は文章から自分の香りを薄めてしまいました。

その文章は優しくて、読みやすくて、誰かをほっとさせるものでしたが、澪自身は寂しかった。

なぜなら本当に見たもの、本当に感じたもの、本当に書きたかった痛みと美しさを自分で削ってしまったからです。

 

花人として生きる時、私たちは何度もこの誘惑に出会います。

嫌われないように。

重いと思われないように。

変だと思われないように。

扱いやすい人でいられるように。

誰にでも好かれる香りを纏おうとしてしまう。

しかし誰にでも好かれる香りは深くは残らない。

選ばれる香りとは、すべての人に受け入れられる香りではありません。

苦手だと思う人もいるし、濃すぎると思う人もいる。それでもふさわしい人には深く届く香りです。

 

澪は今回「誰かに好かれるための文章」ではなく、「自分が見た美しさを失わないための文章」を選び直しました。

これは花人としてとても大切な一歩です。

貴女にも思い当たることはありませんか?

本当はもっと濃く感じているのに、軽い言葉にしてしまうこと。

本当は美しいと思っているのに「まあまあ良かった」と薄めてしまうこと。

本当は傷ついたのに「ちょっと気になっただけ」と流してしまうこと。

それは貴女の香りを守るためではなく、貴女の香りを薄めることかもしれません。

花人として生きるとは、誰にでも好かれる女性になることではありません。

自分の香りを知り、その香りでふさわしい運命に選ばれる女性になること。

貴女の香りは薄めなくてもいいのです。

 

次回、第三話。

「朝倉律という送粉者」

どうぞお楽しみに。

  • 昨年よりセミナー・セッション内容の流用や改変が大変増えております。従いまして2025年3月より、女性の魅力、色気、魔性、恋愛(誘惑方法)について発信(活動)している方のセミナー・セッション受講はご遠慮いただくようお願い申し上げます。

真島あみのセッション一覧はこちら→🌹

セミナー・セッションのお申し込みはこちらから

🌹・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・🌹

【あなたが本当に美しくなる方法】

1番人気の記事です。是非読んでみてください。

メッセージはこちらから↓