ー源氏物語 千年の謎ー
怨霊がうごめく平安京、朝廷での更なる権力を求める藤原道長は、娘の彰子に皇子を産ませるために、帝(みかど)の心を掴む方策を練っていた。紫式部の身体を手に入れた上で、帝に捧げる物語の執筆を命じる道長。
紫式部の紡ぐ『源氏物語』は、帝や宮中の人々を魅了していった。義理の母への道ならぬ想いに悩みつつ、多くの女性と恋の遍歴を繰り広げる光源氏。そして、女たちを恨む正妻、六条御息所の生霊。
彰子は無事に皇子を産んだが、紫式部の物語は続いていった。陰陽師の安倍晴明には、紫式部の身体を巡る鬼のような『毒』が見えていた。 『源氏物語』の中では、六条御息所の生霊が葵の上を殺そうとしていた。その物語の中に入って御息所を祓い、紫式部の『修羅の心』の強さを案じる安倍晴明。しかし、道長は紫式部に物語を書き続けさせた。
物語の中で安倍晴明に、光源氏への愛を狂おしく語る六条御息所。その姿の中に、道長に対する紫式部の愛を読み取る安倍晴明。六条御息所は伊勢に去り、現実の世界でも紫式部が都を離れた。 紫式部は、我が身が鬼となる前に去り、道長を救ったと語る安倍晴明。道長の化身である光源氏は、紫式部が道長を想い続ける限りいつまでも、物語の中で苦しい愛の日々を生き続けるのだった。
wikipediaより引用
長年、女性たちの支持を得ている、六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)
光源氏を愛するあまり、生き霊と化してしまった彼女をイメージしてメイクしてみました。
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【何故わたくしを放っておかれているのですか】
【わたくしは、あなたが情けをかけた数多の女のひとりにすぎぬのですか】
【何故わたくしの扉を開けたのですか】
【わたくしは、心平かに、自らの誇りと共に、生きてゆきたいと願っていたのに…。】
【浅ましい…。このような姿に成り果てた我が身が浅ましい。】
【もはや、あの方に愛されぬこの身など、どうなっても構わぬ。死して煉獄を彷徨っても構わぬ。】
【あの方は、わたしの命。わたくしだけの命。】